麻布十番の落ち着いたデートスポット 【Courage@麻布十番】
子供を預けてゆっくりディナーへ向かったのは
麻布十番から少し歩いて、静かな住宅街を一本入ったところにあるCourage(クラージュ)
訪れたこの日はあいにくの雨でしたが、
このお店では雨だとより風情があって素敵でした。
店内から見える景色は、お庭だけでなく
先ほどの写真でも写っていた水の模様まで。
少し暗めな店内はムードもあり、デートにも、落ち着いた女子会にも使えそうです。
今回は Courage corseというシェフのお任せコースに。
せっかくなので、ペアリングも。
乾杯でいただいたのは、1808年に設立されたメゾン・シャンパーニュ "DRAPPIER (ドラピエ)"
初めていただいたので調べてみると
大手メゾンながら珍しい家族経営をしており、現在は8代目なのだそう。
家族代々作っているからか、子供の将来のことを考え農薬を一切使用しない有機栽培で育てられたシャンパンはとても飲みやすくスッキリとした味わいでした。
八寸
・じゅん菜
とろみのあるじゅん菜と合わせたのは珍しいパッションフルーツ。
見た目も味もとっても爽やかで夏を感じました。
・淡路島のさわら
新鮮なさわらの上に、さらに塩漬けにして3ヶ月熟成させたさわらのスライスが乗せてあり
華やかなあさつきの花とのりのチップスが添えらえています。
さわらの上にさわらという斬新な一品は、予想以上にシャンパーニュにぴったりでした。
・淡路島のアオリイカ
緑色のインパクトのある一品は、酸味のあるハーブソースと一緒に。
和の食事でありながら、和と感じさせない一品一品。
クラージュの創作料理に序盤から圧倒させられ、これからの料理がさらに楽しみになりました。
次に出てきたのが、また芸術のような北海道産の毛ガニ
上にはバジルソースにかにみそチップス、アボカド、そして球体にしたライムが乗っています。
特にこのライムが、いいアクセントになっていて、濃厚でありながら重くない一品でした。
合わせたのはオーサワワインズのソーヴィニヨン・ブラン
日本人の生産者なのですが、珍しいニュージーランドのワイン。
ちょうど良い酸味と毛ガニのマリアージュがたまりません。
淡路島の真魚鰹
上にカラスミを散らし、セージのフリットが乗っています
色とりどりのソースはそれぞれ
黄色:サフラン
オレンジ、緑:パプリカ
赤:トマト
黒:イカスミ
白:レモン
なのだそう。一つ一つと合わせても、色々混ぜても味を楽しむことができ、
一口一口、どのソースと楽しむか遊び心のある一品でした。
この真魚鰹に合わせたのはイタリアのソアヴェ
醸造では樽を一切使用せず、有機農法を実践、収穫用の葡萄を入れるカゴから、運ぶトラックなど、調べてみると、とにかく美味しさを追求し、こだわりにこだわり抜いて作られた究極の白。
果実味だけでなく、ミネラル感をしっかり感じれる1杯でした。
和歌山のハーブとアワビの肝を使った肝バターソースのパスタ
生地は、鳴門のワカメを練りこんだ自家製パスタで
上には北海道産のうに、ルッコラ、ルッコラの花、ホワイトアスパラがのっています。
とにかく”濃厚”で一口一口、口の中いっぱいに肝と雲丹の深い味わいが広がります。
そんな濃厚なパスタに負けず、調和したのが山梨県産のクラムボンワインのシャルドネ。
スモーキーな味わいで、濃厚なバターとの相性がバッチリでした。
そんな濃厚だったパスタソース。
パスタを食べ終えてしまっても、最後の最後まで堪能できるよう
ふっかふかのチーズのスポンジをいただきました。
実はこのお皿、よくみると帯が裏から貼ってあり、
食事だけでなく、食器にも要所要所で和のこだわりが垣間見れます。
このナイフが置ける場所も作られているカトラリー置きも実は有田焼でした。
少し食器を見て見たところで、今回一番楽しみにしていたお肉へ。
こちらのお肉は宮崎県の都萬牛。
特徴として牧草麦を食べて育っているため赤みがしっかりしつつ、脂身が少ない。
オーストラリア産のトリュフ、生の粒胡椒と一緒にいただきます。
そう、グラスフェッドビーフと言いつつ、このシズル感はたまりません。
噛めば噛むほどに赤みのしっかりとした旨味が滲み出てきます。
女子の楽しみはここから更にヒートアップ。
山形県産のサクラ錦というさくらんぼに、ピスタチオのクリーム+ミント
そしてもう一つはレモンクリームにどうやって作ったのか想像できないくらい繊細な蝶々が。
最後のデザートはルバーブのアイスに
塩のクランブル、タピオカ、マンゴーのムース、そしてバニラの香りを移した泡を乗せて。
まさかのお野菜をアイスにしていましたが、これが一緒に食べ合わせることによって、
想像していなかった優しい味に。旬なタピオカも感じれて斬新でした。
これだけ珍しいワインや数々の賞を受賞しているワインと和を芸術的に楽しめるコース。
そして落ち着いた店内と、素敵すぎたオーナーさん。
久しぶりに大満足なお店に出会えたので、最高な30歳最後の素敵なディナーになりました。
0コメント